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<三条小鍛冶宗近ゆかりの神社>
三条通の粟田口にある小さな神社。
民家の間の細い路地の奥に建つ。
「小狐丸」の合槌を打った稲荷神を祀る。

住所 : 京都市東山区中之町
付近の見所 : 粟田神社



(撮影 : 2011年2月11日)

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合槌稲荷神社の参道入口
合槌稲荷神社の参道入口
鳥居の扁額
鳥居の扁額
参道は民家の間の狭い路地
参道は民家の間の狭い路地
神社境内の入口
神社境内の入口
神社本殿
神社本殿
神社本殿
神社本殿
「小鍛冶水」の名がある手水場
「小鍛冶水」の名がある手水場
二ノ富弁財天社
二ノ富弁財天社

合槌稲荷神社

合槌稲荷神社(あいづちいなりじんじゃ)は、三条通の粟田口(あわたぐち)に立つ小さな神社です。古い民家の間の路地の入口に小さな朱色の鳥居が建っていて、すぐ横に「合槌稲荷大明神参道」の石柱が立っています(道路をはさんで斜め向かいには粟田神社があります)。
神社創建の経緯はよく分かっていないようですが、この地には平安時代中ごろに刀匠「三条小鍛冶宗近(さんじょうこかじむねちか)」が信仰した稲荷神の祠があったといわれます。
三条小鍛冶宗近はこの粟田口の近くに住み(三条に住んだから「三条」の名があります)、後一条天皇から命じられた宝刀「小狐丸」を打ち上げたといわれる、実在の人物です(祇園祭の「長刀鉾」の長刀を作った人としても有名)。なお「小鍛治」とは、砂鉄から鉄そのものを造る「大鍛冶」に対し、この鉄から刀などを作り出す職人のことをいいます。
また「合槌」または「相槌」とは、相手の話に調子を合わせて頷いたり言葉を挟んだりすることをいいますが、元は鍛冶が刀を鍛えるとき、師が槌を打つ合間に弟子が槌を打つことをいいます。宗近が宝刀「小狐丸」を打ち上げたときにこの合槌を打ったのが、稲荷神の化身とされる童子で、合槌稲荷神社はこのとき合槌を打った稲荷神をお祀りしています。 神社境内は、写真でお分かりのように、三条通の入口から民家の間のとても狭い路地を通り抜けた奥深いところに、こじんまりと建っています。まさしく「生活感がいっぱい」というところ。
三条小鍛冶宗近ゆかりの神社としては、ここ以外に、八幡市にもよく似た名の「相槌神社」があり、また山科区には宗近が小狐丸を打った場所とされる「花山稲荷神社」があります。また向かいの粟田神社には「鍛冶社」があります。