TOP > 洛中 >松明殿稲荷神社
<伏見稲荷大社の境外末社>
七条大橋の西詰南にある小さな神社。
平安時代の創建。「田中社」の別名がある。
養阿上人寄贈の手洗石と井戸がある。

住所 : 京都市下京区七条通加茂川西入稲荷町452

付近の見所 : 渉成園,


(撮影 : 2010年5月22日)

● 写真をクリックすると拡大できます ●

松明殿稲荷神社の石の鳥居
松明殿稲荷神社の石の鳥居
松明殿稲荷神社正面
松明殿稲荷神社正面
天満宮
天満宮
地蔵堂
地蔵堂
養阿上人が寄進したと伝えられる手洗石と石井戸
養阿上人が寄進したと伝えられる手洗石と石井戸
松明殿稲荷神社の石標
松明殿稲荷神社の石標

松明殿稲荷神社

松明殿(たいまつでん)稲荷神社は、鴨川にかかる七条大橋の、西詰南にある小さな神社です。伏見稲荷大社の境外末社で、「田中社」の別名があります。神社の創建は平安時代の天暦2年(948)。
「松明殿」という珍しい名は、かがり火を焚いて悪霊を祓う神事「燎祭(りょうさい)」が行われた際に「炬火(たいまつ)殿」の号を賜ったことに由来するとか、伏見稲荷大社の春の稲荷祭の際にこの神社の氏子が松明を持って神輿を迎えたことに由来するとか、いろいろいわれているようです。
狭い境内にあって目立つものは、立派な丸い石造りの井戸で、横の駒札には「宝暦二年夏 木食正禅養阿上人寄贈 手洗 石井戸」と書かれています。「宝暦二年」は江戸時代中ごろの1752年、「木食(もくじき)上人」とは、木の実や山菜を食べて生活・修行する僧侶のことです。
養阿(ようあ)上人は、民衆のために様々な社会事業を行ったことで知られる名僧で、五条坂の安祥院(日限地蔵)を再建し、また東海道の難所といわれた日ノ岡峠の改修工事を行ったことでも有名です。
生涯を民衆のために捧げた養阿上人が、ここ七条の人々のためにこの井戸と手洗石を寄進してくださったのですから、いつまでも大切にして行きたいものです。